千里ニュータウンで土地を買って家を建てる

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2008年頃の千里中央

施設の老朽化と競合施設の台頭が大きな決め手

進む駅前の再開発

            

千里ニュータウンで土地を買って家を建てる2019.03.07

千里ニュータウンで土地を買って家を建てる

再開発の背景

「駅周辺に生活施設が集中」の記事で、「セルシーと千里阪急を取り壊して一体開発を行う」と少し触れました。その後、詳しい情報が分かってきましたので、新たに記事を作成して詳細をお伝えしようと思います。
この開発事業はこれまで40年に亘って千里中央駅前の商業施設として大きな役割を果たしてきた『千里阪急』と『セルシー』に関して施設の老朽化・耐震化問題などに伴って、これら周辺の施設も含めた駅周辺の10万㎡規模の一体開発を目指すものです。
開発事業を主導するのは『阪急阪神東宝グループ』傘下の『H2Oリテイリング』で、阪急・阪神百貨店や阪急オアシス・イズミヤといったグループ内の小売事業を担当しています。ただ最近は、特に百貨店事業における郊外店舗でのネット通販・各種専門店との間での競争、また同じ北摂エリア内に最近『エキスポシティ』『SENRITO よみうり』が開業するなどその経営に苦戦を強いられており、そうした中で千里中央駅周辺の再開発はまさにこの会社にとって”起死回生”をかけた事業のようです。 2018年2月、H2Oは既にセルシーの運営権を保有する会社に既に15億円の出資を行っており、過半数の出資比率を確保。千里阪急とセルシーとの一体開発の合意を得ています。
それに伴い、セルシー内にあるテナントは移転が進み、また大阪北部地震の影響で『ダイエー千里中央店』やスポーツクラブなど営業を休止。2018年8月時点で地下1階~3階までの17店舗のみが営業中となっています。隣接する千里阪急は営業を続けています。

今回の駅前開発事業は、千里ニュータウンにとって非常に大きな可能性を持つものであるといわれています。
同じ阪神間エリアでの駅前再開発の事例として、2007年の『阪急西宮北口駅』の駅前再開発がよく挙げられます。こちらは再開発によって街並みの一新に成功。それによってエリア全体の注目度・人気度が上昇し、近年は西宮北口は関西で住みたい街として常に上位にランクインしています。
元々1962年に日本初のニュータウンとして誕生した千里ニュータウンは、1970年代をピークにその後人口が減少。それに悩んだ千里ニュータウンは、2000年代に入ってから老朽化した団地の建て替えや、新たなマンションの分譲を推進し、町全体の若返り、若年層の増加を達成し、それによって人口推移をV字回復させ始めました。また、2020年度の開業を目指した北大阪急行線の箕面延伸事業や、『住友商事』主導の駅北部エリアの商業開発、新しく高層タワーマンションが2019年に完成予定であったりするなど、守りから攻めに転じた結果、近年千里ニュータウンは再び注目され、また期待度が高まりつつあります。
こうした流れの中で、今回の駅前エリアの大規模な再開発はさらに千里中央エリア全体の魅力を高め、さらなる千里ニュータウンの人口増加に大きく寄与できるのではと期待されています。(2019年9月20日追加)

この再開発事業の中核ともいえる『セルシー』は、2019年5月に惜しまれつつ商業施設としての役目を終えました。施設の老朽化が懸念されている中で、改正耐震改修促進法の耐震診断で「震度6強から7の地震で倒壊、または崩壊する危険性が高い」と診断され、徐々にテナントの移転を進めていました。現在は一部の通路を除いて大部分が立ち入り禁止。セルシーの象徴と言われ、新人アーティストの登竜門にもなっていた「セルシー広場」の周辺も閑散としていますが、「セルシーと千里阪急を取り壊しての一体開発」に向けて準備が進んでいると考えられます。また、2021年3月には、阪急阪神ホテルズより「ホテル間の競争激化や新型コロナウイルス感染拡大」の影響を受けた不採算ホテルとして「千里阪急ホテル」の営業終了が発表。セルシーと千里阪急の再整備計画の進捗を鑑みながら2025年度末までに閉館する予定となっており、閉館後は取り壊しの予定。セルシー・千里阪急・千里阪急ホテルが一体となった大型開発になることが期待されます。
その他にも、2019年には52階建てのタワーマンション『シエリアタワー千里中央』が駅前に建設されるなど、着々と新規の開発が進行中。北大阪急行線の延伸計画は一部予定を変更し、2023年度開業予定となっていますが、千里ニュータウンの活性化には追い風となることが期待され、引き続き注目が集まっています。(2021年11月1日追加)

2019年のセルシー閉館以降、大きな動きがなかった千里中央の再開発ですが、ここ1〜2年で少し動きがありましたので、続報をお伝えします。 2022年2月に豊中市は「千里中央地区東町中央ゾーン再整備事業の検討概要」にて計画の進捗状況を公表しました。今回の発表ではまだ具体的な内容は明らかになっていませんが、2023年度に事業認可を予定しており、事業完了までは10年程度を想定しているとのことです。 2022年5月、一部のテナントがまだ残っていたセルシーから全テナントが退店し、セルシーは完全閉館に。また2023年4月には、千里阪急と対をなしていた『オトカリテ』が閉館。オトカリテは、ピーコックストア千里中央店(旧・千里大丸プラザ)をキーテナントとする大型ショッピングモールでした。2023年7月には、早速オトカリテの解体工事が始まっています。2025年に閉館を予定している千里阪急ホテルを含め、次々と大型施設の閉館のみが進んでいます。段階的に順次解体→新設をしていくのではなく、どうやら一気に取り壊して、一気に開発工事をする模様。千里中央の賑わいが一時的に落ち着くのは避けられないかと思われますが、大規模な再開発にますます期待が高まります。(2023年9月8日追加)

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駅周辺に生活施設が集中

千里中央駅周辺にはセルシー、せんちゅうパル、千里阪急などの商業施設が集まっているため、多くの人が買い物に訪れ賑わっています。また、千里中央駅と北千里駅前に小さいながらも充実した図書館があるのもポイントです。

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歩車分離の素晴らしい街路(2022年3月更新)

千里ニュータウンの街路には、歩行者専用道と車道を分離した「歩車分離システム」が敷かれているため、住民にとって安心・安全な環境です。ウォーキングやジョギングが気軽に楽しめるため、住民の健康促進にも役立っています。

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千里ニュータウンの現在

街びらきから55年以上が経過し、さまざまな課題がみられるようになった千里ニュータウンですが、建て替えやマンションの建設が進み、人口はわずかながら増加傾向。地域一体となって新しいまちづくりに取り組んでいます。

千里ニュータウンは、日本のニュータウン第1号。街びらきから半世紀以上経ったいまも、交通アクセスや緑豊かな住環境に恵まれた魅力あるエリアです。多様化するライフスタイルを求める人々の生活の場となるべく、新しい街づくりも進んでいます。

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